今日もまたひとこと

マイクロソフトの採用結果

前回の投稿で紹介したマイクロソフト採用試験問題の解答です。


問題を読んでない方はまずこちらをどうぞ。





まずはごくまっとうな答えからご紹介。
問題送付後数分で送られてきた同僚のマイクの解答です。

2 Bono + Edge
2 Edge returns
10 Larry and Adam cross
1 Bono returns
2 Bono + Edge again
17

ボノとエッジで橋を渡る(2分経過)
エッジが(一人で)戻る(更に2分経過)
ラリーとアダムが渡る(更に10分経過)
ボノが(一人で)戻る(更に1分経過)
ボノとエッジが渡る(更に2分経過)
計17分


お分かりですね。
正しい答えへの鍵は2つ。

1:歩くのが遅い2人(10分のラリーと5分のアダム)を一緒に渡らせること
2:橋を往復するのは早い2人(1分のボノと2分のエッジ)にすること
です。
懐中電灯を戻すのは別に一緒に橋を渡った二人組みの一人じゃなくてもいいんだ、、
という点に気がつくのが私の場合はキーでした。


さて、、、ここまでは普通の解答。


前回も書いた通り、普通じゃない最高の解答は
マイミクの NOVIO王子さんのものだったんです。
ご本人が快諾くださったので、解答を転記させていただいちゃいましょう。


NOVIOさんがマイクロソフトクイズを知ったのは1990年代後半(のはず…)、
友人で金融制度改革法案の動きを調べていたアメリカ人の女性記者から
この問題が送られてきたといいます。

「あなただったら5分で解けるでしょ!」 そうチャレンジされたNOVIOさん、
単なる解答に留まらず、問題自体を当時業界で一番ホットな話題だった
シティグループ合併話になぞらえて答えてしまったというのだから驚きです。


まずは状況を理解して頂くためにシティグループ合併話の説明引用から。
(下記、青字が引用させて頂いたNOVIOさんの文章です)


--------------------------------------------------
ある日、 ひとつの大ニュースが米国の業界関係者を激震させました。

大手銀行のシティコープと証券大手ソロモンスミスバーニーを傘下にもつ
保険会社トラベラーズが合併計画を発表!

当時、アメリカでは銀行と保険会社が合併することは
法律で禁止されていました。
それを認めるための金融制度改革法案は10年以上も議論されながらも、
利害の対立から毎年廃案になっており、
永遠に成立しないのではと揶揄する人さえ。

合併計画を先に発表し、法案の成立をめざすというのは
世間の常識を覆すやり方。法案成立へ流れを変える作戦です。

それまで法案に反対していたシティコープは急遽賛成に転じ、
やがて下院と上院が法案を通して、奇跡的とも言われる妥協が成立。
1999年クリントン大統領がグラム・リーチ・ブライリー法案に署名しました。
法律上のお墨付きを得て、総合金融グループ
「シティグループ」が晴れて誕生したのです。
--------------------------------------------------

サブプライムローンの煽りをうけ、一時は更なる合併話が取りざたされたりした
シティーグループですが、そういえば当事はこの統合話、随分と懸念もされたものですよね。

計画を先に発表してから法案の成立を目指すという手法は
私は知りませんでしたが…。

さてさて、そして下がクイズに対する NOVIOさんの答えです。


--------------------------------------------------

Dear XXX

I am happy to tell you that I’ve got an answer.
   (答えはわかったよ)
But, I am always happier to give something
more than you expected. 
   (でも期待に応えるだけじゃ面白くないから)
So, please let me revise slightly the Quiz
so that it may sound more interesting to you guys
in the Capitol Hill.
   (クイズをちょっと変えてみたよ。議会に出入りしてる君たちのために)

"HR10" (法案番号) has a concert that starts
in 17 minutes and
they must all cross a bridge to get there.
All four men begin on the same side of the bridge.
You must help them across to the other side.
It is night. There is one flash light.
A maximum of two people can cross at one time.
Any party who crosses, either 1 or 2 people, must
have the flashlight with them. The flashlight must be
walked back and forth, it cannot be thrown, etc.

Each band member walks at a different speed.
A pair must walk together at the rate of
the slower man's pace:

 • Weil (トラベラーズのCEO) takes 1 minute to cross
 • Reed (シティコープのCEO) takes 2 minutes to cross
 • Leach (下院銀行委員長) takes 5 minutes to cross
 • D’Amato (上院銀行委員長) takes 10 minutes to cross

For example: If Weil and D’Amato walk across first,
10 minutes have elapsed when they get to the other
side of the bridge.
If D’Amato then returns with the flashlight,
a total of 20 minutes have passed and you have
failed the mission.

You may notice that the minutes reflect their characters.
   (わかるよね。所要時間は彼らの性格を反映しているの。)
For example, Weil is quick and often impatient,
   (たとえば、ワイルはすばやくて、いつもせっかち)
D’Amato is prudent and sometimes slow to take actions.
   (ダマトは慎重だけど、ときどき行動がのろい)

Please see my answer to this quiz.
   (さあ、このクイズへの答えはこうだよ)

(1) Weil and Reed go first
2 minutes

Travellers and Citicorp
announce the merger. Surprise!
   (トラベラーズとシティコープが合併計画を発表!)

(2) Reed comes back with a flashlight
2 minutes

Citicorp turns to support the Bill!
   (シティコープが今までの反対から法案の支持に回る!)

(3) Leach and D’Amato pass together
10 minutes

Both the House and the Senate
pass the Bill to allow the merger!
   (下院と上院の双方で合併を認める法案が成立!)

(4) Weil comes back with a flashlight
1 minute

Travellers proceeds the acquisition
of Citicorp!
   (トラベラーズがシティコープの合併作業を続行!)

(5) Finally, Weil and Reed go together
2 minutes (= Total 17 minutes)

Travellers and Citicorp complete
the merger!
   (トラベラーズとシティコープの合併が晴れて完了!)

In fact, isn't it what's really happening in the U.S.?
   (ていうか、これって米国で実際に起こってることじゃない?)
I hope it may not take 10 years this time to complete,
if not within 17 minutes.
   (今回はたぶん10年間もかからないだろうね。17分とは言わないまでも)
After all, I’ve got the answer within 5 minutes
and you’ve won the bet.
Have a good afternoon, my best friend!
   (とにかく5分で解けたから、君は賭けに勝ったね!じゃあよい午後を♪) 


このメールの反響は想像以上に大きく、
連邦議会を追っているメディアは勿論、
法案を実際に審議している議員たちにまで回覧されました。

--------------------------------------------------



-- お分かりですね?

単にクイズの登場人物をシティグループの合併話の関係者に
置き換えただけでなく、登場人物の立場と性格とを橋を渡る速度に
反映している所など、素晴らしいではありませんか!

加えて、この法案がある意味
銀行・保険・証券の垣根を越える事を可能にした点を考え併せると 
『橋を渡る = グラム・リーチ・ブライリー法案成立』 と例えた事にも
脱帽させられます。



いや~~、アメリカ人好きだろうなー、こういう捻った切り替えし。

NOVIOさんの解答を受け取った人たちが
大笑いして喜んでいる様子が目に浮かぶようです。

何でもこのメールがきっかけで皆と一気に親しくなれたのだとか。

そして、これが理由というわけではないのでしょうが
この分野では米国で第一人者となられ、議会関係者からも
連絡を受けたりされたそうです。

世の中にすごい人っているのね。。。
[PR]
by emica96 | 2008-05-21 21:20 | 「なるほど!」の英語たち
<< お気楽パームスプリングス:その1 マイクロソフトの採用面接に挑戦 >>



南カリフォルニア在住のエミが日常生活の中で見つけたあれこれです。 今日のひとこと英語と共にお届けしています。
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
リンク
人気blogランキングなど
にも参加してみました。

クリックして頂けるととても
よろこびます。。。

人気blogランキング

ナレコム 学びのブログランキング





カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧