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今日もまたひとこと

親知らずの恐怖:後日談

前回の投稿で、恐怖の親知らず体験を書いたところ。


「と、と、ところで、その残りの歯はどうなっちゃたの!?」
とのお問い合わせを受けました。


抜きましたよ~、、、仕方ないから改めて。



友達に “You’re making that up!” を連呼されながら
恐怖体験を話しまくっていたら。

中に何人か
「バカだね~、親知らずは歯医者じゃなくって口腔外科で抜くものよ!」と
教えてくれた人がいたんです。


歯医者は当然 Dentist。
口腔外科は英語で Oral surgeon と申します。
(Oral が口腔、surgeon が外科)


何でも
虫歯の治療、及び簡単な抜歯は Dentist で。
親知らずの抜歯などの複雑な外科治療は Oral surgeon で。

というのがアメリカでの常識なのだとか。




専門的に見てこれら医療機関の区分がどうなっているのかは
正直分かりませんが。

少なくとも私にとって
この2つの機関の抜歯方法には大きな違いがございます。


Dentistでの抜歯は局所麻酔。
Oral surgeonでの抜歯は全身麻酔。


えぇ、、たかが親知らずを抜くのに全身麻酔ですとも。

これまでの私だったら、
「えぇ~い、しゃらくさい!抜歯なんぞ局所麻酔で十分じゃ!」と
斬って捨てていたかもしれません。

でも前回の恐怖体験を経てしまった私にとって
全身麻酔は渡りに船。

眠っている間に施術が全て終了しているなんて
文字通り夢のような話ではございませぬか。



という事で。

友達から紹介して貰ったOral surgeonへと行ってみたのですが。

いや~、素晴らしい!

手術は本当にもう、あっけない程の楽チンさ。

お医者様に
「は~い、今から点滴いれるからねー。針をさすからちょっとチクッとするよ。」 と
言われた記憶を最後に眠りに落ち。

次に気がついたら、もう手術あと。
控え室でベッドに寝かされていたのだから驚きです。


そして
Oral surgeonの先生の対応も感動する程素晴らしいものでありました。

術前のカウンセリングでは
私の歯の状況をきちんと説明した上に
施術によるリスク、後遺症の可能性まできちんと話してくれたし。

術後には
ちゃんと確認の電話を自宅にいれてくれたのです。

これが自宅の留守電に先生が残したメッセージ。


Hello, this is Dr. W.
I want to make sure you’re doing okay after your procedure today.
If there are any questions or anything we can do to help out, feel free to give us a call.
Otherwise, I trust you’re doing well. Have a good evening.

Hello, this is Dr. W.
     ハロー、こちらはドクターW(私の手術医)です。
I want to make sure you’re doing okay after your procedure today.
     今日の術後にあなたがどうしているか、確認したくて電話をしました。
If there are any questions or anything we can do to help out, feel free to give us a call.
     もし質問や、その他何でもあなたを助けられる事がありましたら
     どうぞ遠慮なく電話をしてください。
Otherwise, I trust you’re doing well.
     さもなければ、あなたが元気にしているものと思います。
     (=元気にしていれば私に電話をしてこなくて結構です)
Have a good evening.
     よい夜を。


こんなの電話って所詮は儀礼的なものなのでしょうけどね。

でも、こうやって先生から電話を貰えば
手術後のちょっとした疑問を聞く機会ができるし
何より不安が解消されるというものです。



「ダメだっ、こりゃ。抜けないよ!」
とメスを放り投げて抜歯を中断しておいて。

その後なんのフォローアップもなかった前回のヤブ歯医者の記憶が
残っている私には、この口腔外科の先生の暖かい対応が
特にありがたく思えたのでした。




最後に一つだけご注意申し上げておきまする。

そんなこんなで、最高だった口腔外科での親知らず抜歯ですが。

人によっては地獄を見る方もいるようです。


「せっかく全身麻酔をかけるんだから」
という理由でもないのでしょうが。


口腔外科で親知らずを抜こうとすると。
ごくごく当然の様にして


全部いっぺんに抜かれます。



私の知り合いは、不幸な事に親知らずが4本とも生え揃っていたそうで。
一度の施術で4本まとめて抜かれました。



いくら全身麻酔による抜歯でも。

麻酔が醒めた後は痛みます。
抜歯した部分の頬もぷっくりと腫れてきます。

4本抜歯すればちゃんと4本分の痛みと腫れが襲ってくるのです。


ちなみに私の知り合いは顔全体がパンパンに腫れ、紫色に変色していました…。


「よ~し、アメリカの口腔外科で親知らずを抜くぞ!」 と思われた方は
どうぞお覚悟を。

―――――――――――――――――――――――――
ちなみに私も2本まとめての施術でした。
でも2本とも左側だったせいか、術後の経過も順調でした。

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by emica96 | 2005-11-20 11:59 | 「なるほど!」の英語たち
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南カリフォルニア在住のエミが日常生活の中で見つけたあれこれです。 今日のひとこと英語と共にお届けしています。

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